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世界ブランド「日本酒」を始めよう!最新日本酒入門

日本でも若い世代からあらためて指示を集め始めている日本酒。そのブームは海外でもとどまるところを知りません。
国税庁の調べによると、2015年の日本酒(清酒)の輸出金額は約140億円、対前年比121.8%となり、輸出量も含めて6年連続で過去最高を記録しています。世界中で魅力が見直されている日本酒、日本人なら、また、日本に来た外国人の皆さんなら是非体験してみませんか。

日本酒=SAKEは世界が注目する日本の文化!

前述した国税庁の調べによると、2015年の日本酒の輸出国のトップ5にはアメリカや香港、台湾といったアジア圏の国が占めていますが、現在の日本酒人気がブームになっているのはヨーロッパと言っても過言ではありません。
国税庁による日本酒のセミナーや海外向け日本酒キャンペーンの影響もあってか、海外の愛好家は食にうるさいグルメ通を中心に着実に増えています。
日本に来たら体験したいことの上位には「SAKE」を飲むこと!という答えも上がるほど、日本酒=SAKEは注目を集めていますが、日本酒について、その味わいの違いや飲み方について、日本の皆さんはきちんとご存知でしょうか。今一度おさらいをしてみましょう!

日本酒にも色々ある!味わいの差

日本酒について日本人が味わいを表す際に使うのが「辛口」「甘口」という表現。厳密に言うとこれらは「日本酒度」と呼ばれる指標と「酸度」と呼ばれる指標の数値によって表わされるとされています。
一般的に日本酒では糖分が多ければ甘く感じ、少なければ辛く感じます。「日本酒度」とはこの日本酒に含まれる糖分を表す指標で、だいたいマイナス6からプラス6程度で表わされるものです。これは糖分の多いもの(=甘いもの)をマイナス指標で表し、逆に糖分の少ないもの(=辛いもの)をプラスの指標で表しています。
また、酸度とは、お酒の中に含まれる「酸」の量を示したもので、この酸度が高い方が辛く、味が濃く感じられる傾向にあります。
しかし、一概に「甘い」「辛い」といった指標だけで表わされるものでもなく、糖分が少ないけれどふわっとフルーティーな日本酒もありますし、逆に酸度が低くてもピリリッと辛口のお酒もあるので、その辺りが材料や醸造の仕方、杜氏さんの経験からくる日本酒文化の奥深さと言えるかもしれません。

吟醸、大吟醸、純米・・・こんなにある!日本酒の種類

日本酒には大きく分けて「純米」の標記のされている純米酒と、標記のされていないお酒があります。それぞれについて、吟醸などの種類の別がつくと、「純米酒」「特別純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸種」「普通種」「本醸造酒」「特別本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」の9種類に分けることができます。
純米の記載があるものとないもの。これらは原材料によって分けられています。
純米の記載があるものは、「お米と米こうじ」だけで作られたお酒。純米の記載が無いものは「お米と米こうじに醸造アルコール」を加えたお酒といえます。
この醸造アルコールとは、江戸時代から実施されているお酒の醸造方法で、濃い目の焼酎のような「醸造アルコール」とよばれるものを添加し、品質の安定を保っています。
また、一般的には純米系は濃い口で甘め、本醸造系は薄口で辛めの傾向があるといえます。

手間ひまの掛け方と材料の贅沢な使い方の差が吟醸、大吟醸などを分けている!

一方で、日本酒の大事な材料の一つであるお米。このお米は日本酒の材料として使う場合、お米の中心に旨みが集まっているため、お米の外側を削っていきます。
この時の削る作業のことを精米と言いますが、この精米が70%(=30%程度を削った状態)程度のものが普通酒と言われる日本酒となり、より削る部分を多くして芯の部分だけを材料とすると本醸造、吟醸とお酒のランクが上がっていきます。
しかし、一方でその発酵過程も重要な要素になり、低温でじっくり醸したものは、より味わいの良い日本酒になると言われており、原材料とは別に「吟醸酒」という名前がついています。
これらのことをまとめると、
精米歩合が70%〜(30%程度を削ったもの)=普通酒
精米歩合が70〜60%=純米酒、本醸造酒
精米歩合が60%以下で低温での醸造を行っていない通常のもの=特別純米酒、特別本醸造酒
精米歩合が60〜50%で低温でじっくり醸造したもの=純米吟醸酒、吟醸酒
精米歩合が50%以下で低温でじっくり醸造したもの=純米大吟醸酒、大吟醸酒
一般的に、大吟醸酒は最高級の部類であり、香りが華やかで味わい深い特別な日本酒といえます。

日本酒と温度

ワインやビールにもそのお酒の温度によって味わいに変化があるように、日本酒もその温度によって全く異なった楽しみ方ができます。また、実は「冷や」は「冷えたお酒」ではない、というのもご存知でしたでしょうか?
雪冷え:5℃
花冷え:10℃
涼冷え:15℃
冷や:20℃
日向燗:30℃
人肌燗:35℃
ぬる燗:40℃
上燗:45℃
熱燗:50℃
飛び切り燗:55℃
よく、温めたお酒全般のことは「熱燗」とひとまとめに言ったりしていますが、実は熱燗とは50℃の状態。
5℃ごとに呼び名が変わるとは、温度の違いでお酒の広がりを楽しむ文化が、しっかり定着していた証拠ですね。

人の舌での感じ方は千差万別、人それぞれに美味しさの感じ方は変わります。その時々の気温や食事、気分で同じお酒でも色々な温度帯で楽しんでみると、新たな発見があるのでは無いでしょうか。そのような楽しみ方の間口の広さも日本酒の奥深い魅力のひとつといえます。
日本酒をあらためて知るべく、「日本酒の甘い、辛いの違い」「醸造方法による呼び名の違い」「温度帯によっての味わいの違い」について書いてきましたが、実は身近にありすぎて見過ごしがちな日本酒について、手に取ってその奥深さを体験してもらえる入り口としてこれらの知識を活かしていただければと思います。
また、最近はなかなか市場には出てこない地方の酒蔵の貴重な日本酒を飲めるお店も増え、その店構えもカジュアルであったりおしゃれであったり、とてもバラエティ豊かになってきています。ご自身のお食事のお供に、是非一度日本酒を試してみてはいかがでしょうか。

記事トップ画像出典:Koku Aloha

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